ある男の子がくれたお花たち |
今日、国語の授業で子供達に所有格の名詞と複数形の名詞の違いについて説明した。(例:desk'sとdesks)
さらに「所有」(英語ではposession)という言葉の意味を説明し、「今日の時点で、あなた達の人生で一番大事な所有物はなあに?」と聞いてみた。
ある男の子は「僕のサーフボード!」と答え、ある女の子は「私の弟」と答え、またある男の子は「サンタさんにもらったXbox(ゲームのこと)!」と答え、またある女の子は「ぬいぐるみ達」と答えた。
みんなの大切な物を聞いてから、彼らに聞くでもなく、独り言のように何とな〜く「先生の一番大切な所有物って何なのだろう?」と言って考えるポーズをとった途端、みんな一斉に「踊ることと、教えることでしょ!」と答えられた。
ビックリでした。口があんぐり開きましたよ。
みなさん、私のことをよく分かってらっしゃるようで。
踊りも教えるということも、形を成しているものではなく概念なので、そういった実際には触れないようなものも「所有」できるのだと、そういう風に考えられる成長段階に子供達が到達したということにも、私は感慨深いものを感じました。
子供達には、目に見えるものだけじゃなくて、優しさとか、勇気とか、そういうものも「所有」していってもらえたらなと思います。
「所有」と聞くと「独り占め」とか、「自分さえよければあとの人はどうでもいい」というようなイメージもついてきますけど、子ども達には誇りと尊厳をもって「自分のものにしていく、」「自分の一部にしていく」というイメージを持ってもらえたらいいなと思います。
そうすれば、何であれ個が所有するものは、全体によっても所有されることになり、そうすれば、それはみんなのものになりますから。
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