Saturday, March 22, 2014

JP - 手紙が投影するもの

表紙

毎年しているように、日本のある山の中で一人暮らしをしている、もうすぐ90歳になる祖母のために、昨年書いたブログエントリーを本にまとめました。 おばあちゃんはコンピューターを使いませんから私のブログも見られないわけです。でも私がマウイでどんなことをして、どんなことを想って生活しているか、少しでも様子を伝えられたらと思い、12月が終るとその一年分をまとめて本にして送っています。今までにいくつかの会社を使いましたが、今回はアメリカの会社blurbを使いました。

裏表紙 (おばあちゃんと私)
印刷の質も紙の質もなかなか良かったですよ。


ご存知の通り、私は英語と日本語でブログを書いていますが、今年(2014年)からは英語と日本語のエントリーを別々にしています。そうすることで、今度本にするときにはページ数を減らすことが目的です。本にするとき、どのエントリーを印刷するか選べるようになっています。昨年のものは一つのエントリーに英語と日本語が混在していましたので、英語の部分だけを消そうとすると、気が遠くなるような作業だったのですよ。今年からは、おばあちゃんの本には日本語のエントリーだけ選択して印刷できるようにしました。


私のインド滞在記もおばあちゃんに読んでもらうことが出来ました。1月に書いたことなんかは、おばあちゃんに読んでもらうのは一年後ということもあるのですけど、まぁ仕方ないですね。(12月が終ってからまとめて作るので。)

しばらくして、おばあちゃんからお手紙が届きました。そこにはお礼の言葉と、毎晩少しずつ楽しみに読んでいること、そして私が沢山の人に愛されていることを有り難く思っているということなどが書かれていました。

一番強く私の心に染み込み、一瞬にして両目を涙いっぱいにした言葉は「色々辛いこともあった中、がんばっているあなたのもとへ今すぐにでも飛んでいって、抱きしめたい気持ちになりました」という一文でした。その文章を読んだ途端におばあちゃんに抱きしめられている気がしました。私よりも小さくなってしまったおばあちゃん。でもおばあちゃんの存在は私よりももっと、もっと大きいものでした。

紙から、インクからおばあちゃんの愛が溢れていました。本当だ。手紙は書き手の想いをしっかり投影する。その想いが強ければ強いほどに。

おばあちゃん、ありがとう。

No comments:

Post a Comment